CFD取引のメリット

2016年9月2日

前回、CFD取引とは何かをご説明しました。その中で、CFDの最大の魅力は豊富な銘柄と紹介しました。

今回はもう少し掘り下げてCFD取引を始めるメリットをご紹介していきます。

  • CFD取引で売買できる投資商品は多い
  • CFDなら24時間取引もできる
  • CFDなら買いでも売りでも利益が出せる
  • 証拠金取引だから小額で取引可

デメリットが気になる方はこちらもどうぞ。
>> CFD取引のデメリット

CFD取引で売買できる投資商品は多い

CFD取引で売買できる投資商品は非常に多く、CFD最大手のIG証券では11000銘柄も取り扱っています。
11000銘柄も売買対象があるってすごいことですよね。

CFDには多くの銘柄がありますが、大まかに分けると次の6種類になります。

  1. 為替(FX)
    ドル円、ユーロ円など

  2. 国内 個別株
    主に日経平均225に採用されるような流動性の高い銘柄。 IG証券では約250銘柄が扱えます。

  3. 海外 個別株
    Amazon、Apple、IBM、インテル、コカコーラなどの米株、ハイアール、レノボ、ペトロチャイナ、中国銀行などの香港株

  4. 国内 株価指数
    日経平均指数、TOPIXなど

  5. 海外 株価指数
    ナスダック総合指数、ダウ平均株価など

  6. 商品
    貴金属(金、銀、プラチナ)、エネルギー(原油、天然ガス)、農産物(とうもろこし、コーヒー)など

  7. その他
    日本国債、米国国債などの国債、米国不動産などのREITなど

ちなみに上記6種類の中で、為替を取り扱う部分が「FX」と呼ばれます。
今の日本ではFXの方が有名ですね。

これを見てもわかるように、FXはCFD取引の中の1つで、CFD取引はFXよりも売買できる銘柄が断然多いことが分かります。

CFD取引なら24時間取引もできる

株式投資の場合、取引できるのは証券取引所が開いている昼間(9時~11時半、12時半~15時)だけですが、
CFD取引なら24時間取引ができます。

日本株の場合、仕事中でリアルタイムの株価を確認できず損した方も多いでしょう。
CFD取引なら仕事帰りのサラリーマンが帰りの電車で取引することもできます。

深夜に動かない銘柄は、好都合な場合も!

24時間取引できると書きましたが、実はすべての銘柄が24時間取引できるわけではありません。

例えば、日本国内の個別株は日本の証券取引所が開いている時間しか取引できないように、CFD取引で扱う銘柄の中には「夕方・夜中だけ取引できる銘柄」もあります。

  • 夕方・夜中だけ取引できる銘柄にメリットはあるのか?
  • 24時間ではない銘柄は取り扱いづらいのでは?

そう思う方も居るかもしれませんが、生活スタイルに合った取引時間の方が、むしろ24時間取引よりも好都合です。

FXは夜間も市場が動いているため、寝てる間に大損して不眠症になる方も居るそうです。

でも、CFDで扱う銘柄の中には、深夜時間には取引終了・動きが緩やかになる銘柄もあります。
CFDなら生活スタイルに合った銘柄を選ぶこともできます。

CFDなら買いでも売りでも利益が出せる

株式投資は買いが中心です。
上がりそうな株を買い、株価が上がったら売る方法です。

株の空売りは、信用口座開設が必要ですし、何よりも空売りできる銘柄は上場銘柄の一部です。

対して、CFD取引なら買いでも売りでも利益を出すことができます。
「買い」「売り」どちらからでも入れるのがCFDの特徴です。

CFD銘柄の売買例)
「買い」
株価100円の株を1000株買う。(投資額:10万円)
株価110円になったので売る。(株の価値:11万円)
→1万円の利益!
 
「売り」
株価100円の株を1000株売る。(投資額:10万円)
株価90円になったので買い戻す。(株の価値:9万円)
→1万円の利益!

【投資初心者向け】空売りとは?

「売り」と言うと、自分が最初から持っている株しか売れないと思うかもしれません。

しかし、FXやCFD取引は自分が持っていない銘柄を売ることができます。
これを空売りと言います。

イメージとしては

友人から借りた有名人のサインを質屋で1万円で売る。
その後、その有名人の人気がなくなり値段が5,000円になったところで、そのサインを買い戻して友人に返す。
 
→5,000円の儲け

人気が無くなることを見越して、先に売るということですね。

証拠金取引だから小額で取引可

CFD取引は「証拠金取引」という仕組みを取っています。
証拠金取引とは、証拠金と呼ばれるお金を証券会社に預けることで、証拠金の何倍もの価格の投資商品を取引できる仕組みです。

言い換えると小額の資金で大きな投資ができるということです。

証拠金に対する投資額の割合(投資額÷証拠金)をレバレッジと言います。
レバレッジ2倍であれば、投資金は証拠金の2倍となります。5万円の証拠金で10万円分投資することができます。

CFD取引では銘柄によりますが、株価指数は10倍、商品は20倍までレバレッジを上げることができます。
「レバレッジは大きければ大きいほど良い」わけではありません。

レバレッジを利かせた取引により、少ない資金で大きな利益を得られるメリットはありますが、レバレッジ最大で取引をすれば大きな損失に繋がることもあります。ほどほどのレバレッジが良いでしょう。

オーバーナイト金利が貰える

CFD取引にはオーバーナイト金利という毎日受け取る(支払う)金利があります。
FXのスワップと似ていますが、FXのスワップと逆です。

買いの場合、オーバーナイト金利を支払う。
売りの場合、オーバーナイト金利を受け取る。

長期的に売りポジションを持って、毎日金利が貰える作戦もできます。

CFD取引は「買い」の場合は商品を保有、「売り」の場合はお金を保有していることになります。
「売り」の場合はお金を保有している分だけ金利を得られて、「買い」の場合はお金を商品に換えた分だけ金利を支払います。

どのように金利額が決まるかというと、「取引している商品の国の政策金利」が大きく関係します。

従って政策金利の高いオーストラリア企業の株などを売ると、より多くの金利を貰うことができます。

オーバーナイト金利が発生するタイミングはニューヨーク時間の17時(日本時間の朝6時、1月~3月は朝7時)です。
この時間をまたぐとオーバーナイト金利が発生します。

>> CFD取引のデメリットは?

CFD取引入門

Posted by CFD