FXとCFDの違い。中・長期投資ならどっちが良い?

2016年9月17日

FXとCFDは似ている金融商品です。
CFDは、為替、個別株、株価指数、商品などの様々な銘柄が取引できます。
FXは、CFDの為替取引のみを切り出した金融商品なので、多くの共通点があります。

FXとCFDの共通点や違いを比較していきます。

FXとCFDの違いを確認する前に、
FXとCFD 中・長期投資ならどっちがオススメなのか。
 
結論から書くと、中・長期投資ならCFDがオススメ。
 
CFDなら急成長する個別株に投資できます。
FXでは経験できないような綺麗な右肩上がりチャートに出会えることがあります。
 

【Amazon 2年チャート】

為替でこんなに綺麗な上昇チャートはなかなか出会えません。銘柄が豊富、成長する個別株に投資できるのがCFDの魅力です。

FXとCFDの共通点

まず、FXとCFDのおおまかな共通点を確認していきます。

  • 証拠金取引
  • 取引時間は24時間
  • 買い・売りどちらからでも参加可能
  • 手数料無料
  • レバレッジを効かせた投資
  • 税金の区分が同じ雑所得。損益通算可能。
    CFDで利益、FXで損失が出ても合算できるので、税制上の損はなし。

FXとCFDは共通点が多い金融商品ですから、どちらかの投資経験があれば違いを気にせず取引できるでしょう。

金利の支払い・受け取りが逆

それでは、FXとCFDの違いを見ていきます。
まず、FXとCFDの大きな違いは金利の考え方が逆です。

FXのスワップ金利は、買いの場合受け取り、売りの場合支払い。
CFDの金利(オーバーナイト金利)は、買いの場合支払い、売りの場合受け取り。

買い 売り
FX 受取り 支払い
CFD 支払い 受取り

金利の考え方は逆ですが、毎日金利が貰える(支払う)という点は同じです。
FXとCFDの違いを活かして、「上昇相場ならFXでスワップ金利、下降相場ならCFDでオーバーナイト金利を受け取り」。相場に合わせた使い分けができます。

CFDの最大レバレッジはFXより低い

FXは最大レバレッジが25倍、CFDのレバレッジは銘柄の種類に応じて5倍~20倍です。

  • 個別株 レバレッジ5倍
  • 株価指数 レバレッジ10倍
  • 商品 レバレッジ20倍
  • その他ETF レバレッジ5倍

CFDはFXに比べて最大レバレッジが低いので、誘惑に負けて、危険なハイレバレッジ取引!なんてことはできません。(FX経験者なら一度はこの誘惑に襲われたことがあるでしょう。)

とはいえ、CFDは稼ぎにくいわけではありません。値幅が取れる個別株や株価指数もあるので、CFDはFXのような稼ぎやすさも兼ね備えています。

>> CFDレバレッジはFXよりも低いが稼ぎにくいのか?

CFDは取引銘柄が多く、トレンドが分かりやすい

FXは為替。CFDは株式、株価指数、商品などが取引できます。

 世界の主要な株価指数 (日経平均指数、NYダウ指数、ナスダック…)
 成長の著しい国の株価指数(インド、ブラジル、フィリピン…)
 海外の個別株(Amazon、Apple、Alibaba、テンセント)
 60%も値下がりした原油
 安定資産と言われる金
 有事の際に急上昇するVIX指数

FXでドル円が3倍に変動することは有り得ませんが
CFDには、1ヶ月で急上昇した銘柄や数年で3倍になった銘柄もあります。

上昇トレンドが続く銘柄に投資できるのはCFDの魅力です。

ドル円とCFD銘柄 5年チャート比較
株価指数や個別株は、為替に比べると長期トレンドが分かりやすい傾向にあります。
※値幅の少ない青色の線がドル円チャート

【日経平均指数とドル円】

【米国のS&P500指数とドル円】

【アマゾン社、アップル社株価とドル円】

FXはトレンドが分かりにくい通貨ペアが多いです。しかも長期トレンドが分かりにくい割に、時間帯によって「ボラティリティの変動が激しい」ことも初心者泣かせです。

ボラティリティとは、「価格の動く幅」のことを指します。
為替は閑散とした時間帯は動きが鈍く、ニューヨーク証券取引所が開く22時半頃から非常に激しく動きます。

動かない展開だな…と思ったら突如激しい値動きで損切りに…

FXを触ったことがある初心者には「あるある」の体験ではないでしょうか。
その点、CFDならトレンドが明確な銘柄に投資することができます。

スプレッドはどちらも狭いが、FXやや有利

FX会社はCFDが取引できる証券会社よりも数多くあるので価格競争が進んでいます。
1万通貨あたりドル円なら30円~60円、ユーロ円なら50円~90円程度のコストです。

主要FX会社のドル円、ユーロ円スプレッド
USD/JPY EUR/JPY
DMM.com 0.3 0.5
外為ジャパン 0.3 0.5
GMOクリック 0.3 0.5
FXプライム 0.6 0.9

CFDもスプレッドが狭い証券会社はありますが、FXに比べると価格競争が進んでいません。CFD口座を開設する際は、スプレッドを比較した方が良いでしょう。

日経平均 NYダウ 原油
GMOクリック 2 1 3 0.3
サクソバンク 5 2.5 5 0.6
DMM CFD 7 3 3.9 1.2
IG証券 30 5.8 6 0.5

GMOクリック証券で最低枚数を取引すると、日経平均は20円、NYダウは10円、原油は30円、金は30円程度のコストがかかります。

>> CFD人気銘柄のスプレッド比較表はこちら

【スプレッド比較表に関する注意】
公式サイトで確認できた銘柄は公式サイトのスプレッドを掲載しています。確認できない銘柄は、取引ツールから確認しています。
スプレッドは流動性の低下等により拡大する可能性があります。

最低必要な資金は1000通貨FXと同じぐらい

近年は1000通貨FXのように少額取引のFXが流行っています。
CFDの場合、FXのような「1万通貨CFD」や「1000通貨CFD」はありませんが、だいたい1000通貨FXと同じぐらいの資金から始めることができます。

[1000通貨FXに必要な証拠金]

  • ドル円 4400円
  • ユーロ円 5200円
  • ポンド円 5600円
  • オーストラリア円 3500円

[CFDに必要な証拠金]

  • 原油 4000円
  • 金 7000円
  • 銀 1000円
  • 日経平均 20000円
  • NYダウ 20000円
  • ドイツDAX 15000円

日経平均やNYダウは他の銘柄と比べて証拠金が必要ですが、ドル円1万通貨の証拠金(約4万)に比べると少額から始めることができます。

まとめ

今回は、FXとCFDを比較してみました。
世間的にはFXの方が人気がありますが、CFDならではの魅力をお伝えできれば、と思ってまとめてみました。

繰り返しになりますが、CFDの中・長期投資は魅力的です。

【Amazon 2年チャート】

為替でこんなに綺麗な上昇チャートはなかなか出会えません。CFDなら成長する個別株など、豊富な銘柄に投資できます。

CFDが取引できる証券会社を知りたい方はこちら
>> CFD証券会社の選び方!4つのポイントで徹底比較

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