【調査結果】くりっく株365のNYダウ乖離はどうなったのか?
くりっく株365は、日経平均やNYダウに投資ができる金融商品です。
高いレバレッジ、配当が貰える魅力があります。
しかし、2017年にはくりっく株365のNYダウがNYダウ指数と大きく乖離を起こす、不安定な状況となりました。
>> くりっく株365 NYダウの現物との乖離を検証。ロスカットの恐れも
NYダウ以上に上がり、突然下落(-15万円)
これでロスカットになった投資家も多いようです。
異常なNYダウ指数との乖離を受けて「同じように日経平均やNYダウに投資できるGMOクリック証券CFDの方が良さそう」と考えたわけですが、
やはり「レバレッジを掛けた配当取り」は魅力的です。
2020年になって、くりっく株365の状況はどうなったのか?
調べてみることにしました。
目次
くりっく株365のレート配信の仕組みと乖離が起きる理由
まず、くりっく株365のレート配信の仕組みと乖離が起きる理由を考えていきます。
くりっく株365は、複数の金融機関から最良となるレートを配信する「マーケットメイク方式」です。
配信するレートは、日経平均やNYダウ等の元の値そのままではなく、為替レートの計算や金融機関のコスト等を含んだものとなります。
レートの算出があるため、相場の状況を受けて、くりっく株365のレートが実際の指数と乖離すると考えられます。
乖離を調べる方法
東京金融取引所がくりっく株365の日足の時系列データを公開していますので、Excelで各指数との比較グラフを作っていきます。
(なお、くりっく株365は配当があるためその分を考慮)
各指数の乖離はあるのか?
くりっく株365で取り扱いのある日経平均、NYダウ、DAX、FTSE100を調べてみました。
2017年に異常な乖離があったNYダウ
2017年に異常な乖離があったNYダウですが、以降は大きな差も見られず、安定したレートとなっていました。
やはりNYダウの上昇率は高く、高値は3年で45%上昇。NYダウ投資の魅力を感じます。
安定的な日経平均とDAX指数
日経平均とDAX指数は、多少の差は見受けられますが、以前と同様に安定したレートです。
コロナショックでも乖離が見られないのは、安心できる点です。
少し不安定なFTSE100
気になったのは、高い配当利回りがウリのFTSE100。
2017年~2019年と乖離が見られ、2018年の乖離はかなりのものです。
2020年は現在のところ安定しているように見えますが、今後が気になるところです。
まとめ:日経平均、NYダウ、DAX指数は安定的。FTSE100は様子見か?
今回調査した結果、日経平均、NYダウ、DAX指数は安定したレート配信ということが確認できました。
FTSE100は投資対象としては控えておいた方が良さそうです。
「高いレバレッジ、配当が貰える」は、くりっく株365の魅力です。
以前のレート配信から改善されているようですので、気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。