WTI原油と原油CFDまとめ!原油投資が5分で分かる

各証券会社の原油CFDは、WTI原油先物を参照原資産とするものが多くあるため、
今回は原油WTIと、原油CFDについてまとめてみました。

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そもそも、WTI原油とは?

WTIは”West Texas Intermediate(ウエスト・テキサス・インターミディエート)”の略で、アメリカのテキサス州産とニューメキシコ州産の原油を指します。

WTIは生産量が少ないにも関わらず、世界的な指標になっています。
何故かというと、硫黄分が少なく精製しやすい高級な原油である点や、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で24時間取引されており石油会社の実需に伴う取引の他に、ファンドや金融機関による投機的な売買もあり、取引が盛んに行われているためです。

また、世界最大のエネルギー消費国アメリカで使われる原油価格となりますので、景気動向を判断する指数としても注目されています。

原油価格が変動する主な要因

原油価格は需要と供給から成り立ち、原油産出国の生産量と原油消費国の消費量のバランス次第です。
主な原油価格の変動要因は次の4つです。

原油算出国による生産量

主要な原油産出国はどこかご存知でしょうか。外務省サイト(子供向け)に詳しく載っていました。

1日あたりの原油の生産量の多い国
順位 国名 生産量(バレル)
1 アメリカ合衆国(米国) 1,270.4万
2 サウジアラビア 1,201.4万
3 ロシア 1,098.0万
4 カナダ 438.5万
5 中華人民共和国(中国) 430.9万
6 イラク 403.1万
7 イラン 392.0万
8 アラブ首長国連邦(UAE) 390.2万
9 クウェート 309.6万
10 メキシコ 258.8万

(キッズ外務省)1日あたりの原油の生産量の多い国

このうち、OPEC(石油輸出国機構)加盟国は、サウジアラビア、イラン、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート。
非OPEC加盟国は、アメリカ、ロシア、カナダ、中国、メキシコ。

以前は、OPEC加盟国が原油生産量の大半を占めていたため、OPECで生産量を調整することで、原油価格の維持をしてきました。しかし、近年はシェールガスや北海油田等により非OPEC加盟国の原油産出量が増えており、OPEC加盟国の力が弱まってきているとされています。
従って、OPEC加盟国が原油価格の調整に動いたとしても、非OPEC加盟国側が原油生産をするので、昔よりも原油価格の調整は難しいと考えられます。

世界の景気変動

景気が良いときは経済活動が活発となり原油消費が盛ん、景気が低迷すると原油消費が少なくなると言われています。
外務省の石油消費国ランキングを見ると分かりますが、アメリカと中国の消費量が群を抜いています。アメリカと中国の景気はチェックしておくべきでしょう。

1日あたりの石油の消費量の多い国
順位 国名 消費量(バレル)
1 アメリカ合衆国(米国) 1939.6万
2 中華人民共和国(中国) 1196.8万
3 インド 415.9万
4 日本 415.0万
5 サウジアラビア 389.5万
6 ブラジル 315.7万
7 ロシア 311.3万
8 大韓民国(韓国) 257.5万
9 ドイツ 233.8万
10 カナダ 232.2万

(キッズ外務省)1日あたりの石油の消費量の多い国

季節要因や有事

季節要因により原油消費が活発になるシーズンや、有事(戦争や災害、ストライキ)などで生産施設が稼動できずに生産量が低下することがあります。
アメリカの場合は、原油消費が活発になるのは、夏場のドライブシーズンや冬場の灯油需要。更に夏にはハリケーン被害で生産量が低下することがあり、夏場は原油価格の高値をつけるケースもあります。

2005年のWTI最高値 8/30 69.8ドル (カトリーナハリケーン被害の影響)
2008年のWTI史上最高値 7/11 147.3ドル
参考:原油価格の推移 | 石油便覧-JXエネルギー

原油在庫発表

WTI原油先物の価格を動かす指標のひとつに、「週間原油在庫」があります。
指標発表後に投機筋による取引が行われる傾向にあります。

米国エネルギー情報局(EIA)が毎週水曜日に発表するので、注意しておきましょう。

過去の長期チャート

  1. 逆オイルショック
  2. イラクのクェート進攻
  3. アジア通貨危機
  4. 米国同時多発テロ
  5. イラク戦争勃発
  6. ハリケーンカトリーナ襲来
  7. 原油市場に投機マネーが大量に流入
  8. リーマンショック
  9. 米国のテーパリング開始

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1980年代~2000年代は20ドル前後を推移していましたが、2000年以降は上昇トレンドになっています。
主な要因としては、発展途上国の発展による原油消費量増大、イラク戦争による地政学リスクの増大、ハリケーンカトリーナによる被害、金融緩和による投機マネーの流入によるものです。

2014年後半からはOPECの生産調整先送りや景気見通し下方修正、アメリカのテーパリング(量的緩和の縮小)により、原油価格は下降トレンドになっています。

その他の原油指標

WTIが最も有名な指標ですが、消費地ごとに市場が形成されており、ヨーロッパには北海ブレント、アジアにはドバイ原油があります。

北海ブレント(ロンドン原油)

イギリス、ノルウェー領海で産出される北海油田の原油です。
北海ブレントも原油の世界的な指標の1つ。

従来は品質がやや優れているWTIの方が北海ブレントよりも価格が高い傾向にありましたが、最近はアメリカのシェールガスによる原油安により北海ブレントの方が高い傾向にあります。

ドバイ原油

アラブ首長国連邦のドバイで産出される原油です。アジアに輸出されることから、アジアの原油価格指標となっています。
硫黄分が少ない高品質なWTIに対して、硫黄分が多いドバイ原油は若干安く取引される傾向にあります。
なお、東京商品取引所で取り扱われている原油先物もドバイ原油です。

相関性の高い指数・株価

WTI原油価格と相関性の高い指数や株価をまとめてみました。
WTI原油の10年チャートと各指数を比較してみます。

WTI原油チャート(10年)

ドル 逆相関の関係

ドル高→原油安、ドル安→原油高の逆相関の関係にあります。
原油はドル建てで取引されていること、ドル安に伴い投機マネーが商品市場に流入しやすくなることから、ドル安で原油価格が上がると言われています。

しかし、ドル円チャートと比較すると、「民主党政権時代の円高」、「民主党から自民党への政権交代」、「アベノミクス」により、円自体の強さが大きく変わっており原油価格との相関性が少し分かりづらいように見えます。

そこで、資源通貨と言われるカナダドルをペアにして(USD/CAD)チャートと比べると逆相関ということが良く分かります。
ひっくり返すと似た形のチャートです。

WTI原油チャート(10年)

アメリカの株価(S&P500指数) 近年は相関性が低い

アメリカの株価(S&P500指数)と原油価格は連動すると過去には言われていました。
アメリカの景気が良い→WTI原油の消費が活発→在庫不足から原油価格の上昇という仕組みが考えられます。

2013年頃までは連動していましたが、近年は相関性がほとんど見られなくなりました。

エネルギー関連企業 相関性は少しあり

石油生産企業、販売企業などは原油価格により収益は大きく変動します。個別銘柄特有の動きもありますが、相関性は少なからず見られます。

  • 日本株
    • JXホールディングス
    • 石油資源開発
    • 国際石油開発帝石
  • アメリカ株
    • エクソンモービル
    • シェブロン

原油ETFより原油CFDをお勧めする4つの理由

ここまで、原油について紹介をしてきました。原油投資は手軽にできるETFが良いのでしょうか?

実は、原油ETFより原油CFDの方が多くのメリットがあります。

ETFに比べて信託報酬がかからない

ETFは信託報酬によるコストがかかります。

原油ETF銘柄と信託報酬
銘柄コード ETF銘柄名 信託報酬
1699 (NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場 0.53%
1671 WTI原油価格連動型上場投信 0.89%
1690 ETFS WTI原油上場投資信託 0.49%
2038 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN 0.80%
2039 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN 0.80%

この通り、原油ETFは信託報酬が年間0.49%~0.80%かかってきます。
原油CFDなら信託報酬がかからないため、より長期間の保有ができます。

ただし、原油ETF、原油CFD共に元をたどると原油先物を参照した金融商品ですから、原油先物の仕組み上、「長期間保有するとロールオーバーコストにより価値が少しずつ下がる」傾向にあります。
原油ETF、CFDを何年も保有するのは避けた方が良いでしょう。

為替の影響をほとんど受けない

原油ETFは、為替の影響を受けます。
対して、原油CFDは元本が為替の影響を受けないメリットがあります。
円高になったときに損益の差が顕著に出ます。

原油ETF 600円を100株購入(ドル円:100円)。
その後、原油価格が20%上昇したが、円高(20% 円高へ → 80円)になった場合
・ETFは円高に弱く、損失
(600円 × 100株)× 原油上昇20% ÷ 円高20% = 57,600円
 57,600円 – 60,000円 = -2,400円(損失)

・CFDは決済時に利益に対して為替レートがかかるので利益
(600円 × 100株)× 原油上昇20%  = 72,000円
(72,000円 – 60,000円)÷ 円高20% = 9,600円(利益)

為替の影響を受けたくない、純粋に原油に投資したい方はCFDの方が向いています。
公式サイト:GMOクリック証券CFDを詳しく知りたい方はこちら

レバレッジ買い、空売りに向いている

原油価格の2倍の値動きがある「NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN」は人気があるETFですが、ダブルブル銘柄は長期では減価する仕組みですから注意が必要です。
(このETFは、先述のロールオーバーコストとダブルブルの両方の仕組みで減価するETFということ。驚くべき速度で価値が目減りします。)

その点、CFDならダブルブルのような減価を気にせずにレバレッジ最大20倍で原油買いができます。
また、売りからも自由に入ることができます。

WTIとブレント原油の価格差を狙える

ETFで取引できるのはWTIと東京原油だけなので価格差を狙った取引は難しいでしょう。
その点、世界の6000銘柄を取引できるサクソバンク証券では、原油CFD銘柄も数多く扱っています。

  • WTI原油
  • UK ブレント原油
  • ヒーティングオイル(暖房油)
  • US ガソリン
  • UK ガスオイル(軽油)

原油銘柄の価格差を狙った裁定取引をするなら、サクソバンク証券がお勧めです。

CFDが取引できる証券会社

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2016年9月25日 WTI原油と原油CFDまとめ!原油投資が5分で分かる はコメントを受け付けていません。 CFD取引 銘柄分析